任意保険の保険金の計算方法(対人賠償保険・対物賠償保険)

公開日:2015年10月22日

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自動車保険の対人賠償保険などで、補償額を無制限としている人も多いと思いますが、補償を無制限としていても相手に発生したすべての損害額を支払うということではありません。

とんでもない自己負担額が発生するという話ではありませんが、本記事では任意保険の保険金の計算方法について紹介したいと思います。

対人賠償、対物賠償の支払いは過失割合による

  • 任意保険は被害者に発生した損害額のうち、自賠責保険の補償上限を上回った金額に加害者の過失分をかけた金額を補償する

補償を無制限としていても相手の損害額が全額払われるわけではないというのは、対人賠償、対物賠償の支払いは過失割合によるからです。

自動車保険の保険金は事故で発生した損害賠償額を補償するものですが、自動車事故が発生した場合の損害賠償額は事故当事者同士の過失の度合いによって、発生した損害に対してどれくらい賠償をするかを決めます。

このような考え方を「過失相殺」といい、事故の責任の度合いを表す割合を「過失割合」といいます。

自分と相手が車対車の事故を起こして、相手方が50万円の損害が発生したとします。

この事故の過失割合が自分が70%、相手に30%の場合、50万円の損害のうち自分の過失分70%である35万円を支払う必要があるということです。

逆に自分が100万円の損害がある場合、相手には相手の過失分30%分の30万円を賠償請求することができるのです。

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例外は自賠責保険

過失相殺で例外は自賠責保険です。

自賠責保険では、被害者の過失が70%未満であれば保険金は全額支払われることになっています。

自賠責保険は被害者救済のための保険であるため、被害者に大きな過失がない限りは補償しようという考え方になっているためです。

そのため上記ケースの場合、相手方の過失は70%未満ですので、損害がけがの場合は損害額50万円は過失相殺されず、50万円全額が自賠責保険から支払われることになります。

また、過失割合が70%以上の場合も自賠責保険の場合は以下のルールで保険金が支払われます。

■自賠責保険の過失割合別の支払い保険金

過失割合 けがの場合 死亡・後遺障害の場合
70%未満 減額なし 減額なし
70%以上80%未満 20%減額 20%減額
80%以上90%未満 30%減額
90%以上100%未満 50%減額

結果、上記ケースの自分の方の賠償額についても過失割合が70%ですので、損害額の20%が過失相殺され80万円が自賠責保険から支払われることになります。

任意保険は自賠責保険の支払い上限を超える金額を補償する保険ですので、対人賠償で損害賠償金額が自賠責保険の支払上限を超えた部分の金額が任意保険の補償金額になります。

任意保険の補償は過失相殺されるので、損害額に過失割合をかけ、その金額からさらに自賠責保険の保険金額を差し引いた額が任意保険の保険金となります。

■任意保険の支払保険金の算出(対人賠償)

  • (損害額×過失割合)-自賠責保険から支払われた保険金額

自賠責保険の補償対象は対人賠償のみですので、損害が物に関する場合は通常通り過失相殺され、任意保険の対物賠償から30万円支払われることになります。

任意保険の支払い保険金は、過失割合と自賠責保険で支払われた金額を考慮して計算されるので若干ややこしいですが、計算は保険会社の人がやってくれるので、加入者としては原則を押さえて変な計算がされていないかをチェックすれば十分でしょう。

任意保険の保険金は、「被害者の過失分は過失相殺される」という点と、「自賠責保険の支払上限を超える金額を補償する」という点は覚えておきましょう。

  • 任意保険の補償金額は被害者の過失分が過失相殺され減額される
  • 任意保険は自賠責保険の支払上限を超える損害賠償額を補償する


任意保険の保険金が減額される場合

車同士の事故の場合、双方が加害者であり被害者でもあるので、両者が任意保険に加入している場合、過失割合によって相殺されて保険金が減額されます。

走行中の車同士の事故で、一方の過失が100%になることはまずないので、基本的に車同士の事故の場合は過失割合に応じて支払われる保険金が減額されることになります。

そのため任意保険の保険金は減額されることがほとんどで満額の保険金が支払われることはまずありません。

自賠責保険の保険金は被害者の過失割合が70%以上にならない限り減額がされることはありませんが、任意保険は被害者がわずかな過失割合であったとしても減額がされます。

自賠責保険は被害者救済の性格が強い保険ですので減額はあまりされませんが、任意保険については原則通り加害者の過失割合分だけ保険金が支払われるということを理解しておくようにしましょう。


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