無免許運転者の種類と無免許運転で捕まった場合の罰金・罰則

普通に過ごしていると、無免許運転は言語道断でとても考えられない罪のように感じますが（そして重大な犯罪行為ですが）、世の中には無免許運転をしている人が意外に多くいて驚きます。

無免許運転者というと10代の若者が免許取得前に親の車を運転して・・・というイメージがありますが、その他にも無免許運転をする人は多くいます。

無免許運転者の種類

無免許運転車には以下の人たちがいます。

■無免許運転者の種類

元々免許を取得していない人たちは上述したパターンで、運転をほとんどしたこともなく、特にルールも知らない人たちで大変に危険です。

ただ、実は免許停止中や取り消された人が運転をして捕まっても無免許運転扱いとなります。

また我々一般人が犯してしまう可能性があるのが免許の更新忘れ状態で無効となっている場合です。

あまり運転をしない人だと免許の更新を忘れてそのままという方もいますが、そんな方が車を運転しようとすると無免許運転扱いとなり捕まってしまいます。

悪質性によって罰則は変わりますが、故意の無免許運転でも更新忘れでも、無免許運転は無免許運転ですので、同じ規則に則り罰則が科せられます。

無免許運転で捕まった場合の違反点数・罰則

無免許運転の罰則は1年以下の懲役又は30万円以下の罰金で、違反点数も19点あります。

悪質性にもよりますが、更新忘れで無免許運転扱いとなり捕まった場合も罰金は25万というのも聞いたことがありますので、その罪や罰則は重いです。

上述した免許停止期間中に運転をして捕まった場合は免許取り消しになりますし、免許を持っていない人が無免許運転で捕まった場合は、一定期間免許が取得できなくなります。

免許を持っていない人が無免許運転をしないのは当然として、免許を持っている人も免停中や取り消されたら絶対に車を運転せず、免許を持って普通に運転している人も更新などに注意して、無免許状態を作らないように心がける必要があります。

無保険車との事故に備えるための保険

無免許運転の人が運転する車に事故を起こされた場合、事故の相手が任意保険に加入をしていれば、対物賠償、対人賠償保険は、運転者が無免許運転であろうと補償してくれます。

ですが、無免許運転をするような人なので、保険に加入していなかったり、損害賠償金額を支払う能力がない恐れは十分にあります。

そのような車に事故を起こされた場合、治療費もきちんと支払ってもらえない可能性もあるので、残念ですが自分で身を守るための備えをしておく必要があります。

任意保険では、無保険車傷害保険という保険があります。

無保険車傷害保険は無保険など支払い能力のない人に事故を起こされた場合、自分が加入している対人賠償保険とほぼ同じ内容の補償を保険会社が支払ってくれる保険です。

無保険車傷害保険に加入していれば、万が一無保険車と事故にあっても損害賠償金をいつまでも支払ってくれないということがなくなり安心です。

多くの保険会社では対人賠償保険に自動付帯しているので、保険加入時には確認するとともに、自動車保険にすでに加入している人は自分の保険に付帯しているかを確認しておくと良いでしょう。

なお、無保険車傷害保険で補償されるのは、損害額のうち自賠責保険の支払い上限を超える金額です。つまり本来相手の任意保険から支払われる金額です。

自賠責保険の補償範囲については相手の自賠責保険から支払いを受けることになります。

自賠責保険にすら加入していない車の場合は、政府保障事業という自賠責保険未加入者との事故にあった人を補償する国の事業がありますので、そちらを活用することになります。