運転免許の停止になる違反点数と一発免停となる違反内容

交通違反を繰り返したり、悪質な違反を犯した場合は免許の取り消しや免許の停止という行政処分が行われることになります。

免許の停止となった場合は、一定期間の間自分の免許証は無効になり、停止期間終了後からのみ運転が許されます。停止期間中に運転すると無免許運転となります。

免許停止より重い処分は免許を取り上げてしまう「免許の取り消し」で、取り消しとなった場合は再度免許証を取得しなおす必要があります。

どちらも避けたいものですが、本記事では免停となる違反点数と一発で免停になる違反を紹介します。

免許停止となる違反点数

免許停止となる違反点数は以下の通りです。

免許停止となるかどうかは、過去に免許停止や取り消しがあった前歴と違反点数の累積で決まります。

前歴は過去3年間における免許停止や免許取り消しの履歴をいい、1年間無事故無違反でいると前歴が0回にリセットされます。

例えば、過去3年で1年前に1度免停になっていれば前歴は1回ですし、その後1年間無事故無違反でいれば前歴は0回になります。

違反点数の累積も過去3年間の違反点数の累積で、免停や取消となるか、1年間無事故無違反でいるとリセットされます。

免停の日数は免停条件に達した時の累積点数によって決まり、例えば前歴なし、累積違反点数0点の人が酒気帯び運転(0.15-0.25mg)で捕まった場合、違反点数13点で90日間の免停となります。

同じ条件の人が違反点数6点のスピード違反を犯した場合は30日間の免停となるという具合ですね。これらの人たちは免停期間終了後は前歴1回となって、次は4点以上累積違反を犯すだけで免停となります。

免許取り消しも同じように前歴、累積違反点数で決まりますが、詳細は別の記事で紹介していますので参照ください。

一発で免停となる違反

上述した通り、免停になるかどうかは前歴と違反点数で決まりますので、その人の前歴、違反点数によって免停となるかどうかは異なります。

前歴なし、違反点数0点の場合でも、6点以上の違反点数の違反をすると一発で免停となります。

一発で免停となる違反には主なものに以下があります。

■一発で免停となる違反

前歴なし、違反点数0点の場合に免停となる6-14点（15点以上は免許取消）の違反点数の違反が上記です。

30km以上のスピード違反や自賠責保険に無加入で走るなど、かなり悪質な違反ですが、スピード違反で捕まることはありますし、自賠責もうっかり期限切れで走行していたなんてことは普通のドライバーにとってもあり得ない話ではありません。

免許停止となると仕事に支障が出る方もいると思いますので、当たり前のことではありますが、このような違反は絶対に犯さないように自分で予防策をとっておくとよいですね。

なお、免許停止の場合は講習を受講することで免許停止の期間を短縮することができますので、仕事で運転をする方などは活用すると良いですね。