解約時に等級が引継ぎできるかを決める経過日数と中断証明書

自動車を解約した場合の等級の引継ぎは前契約の解約日からの経過日数と中断証明書の有無によって異なります。

自動車保険を解約した場合の等級の引継ぎについて

自動車保険を解約して等級が引き継げるのは、前契約の解約日からの経過日数が7日以内の場合と8日以上13か月以内の場合、13か月を超えている場合、そして中断証明書がある場合です。

それぞれを簡単に説明していきたいと思います。

■自動車保険を解約した場合の等級の引継ぎ方が変わるパターン

前契約の解約日から7日以内の場合

前契約の解約日から7日以内であれば新たに契約した自動車保険に等級の引継ぎが可能です。

自動車保険は基本的には前契約の満期のタイミングで新しい契約をしないと等級は引き継ぐことができずリセットされてしまいます。しかし自動車保険には前契約の解約時に乗り換えを忘れてしまっても7日間だけ等級が引き継げる猶予期間があります。

そのため、7日以内であればこの猶予期間内となり問題なく前契約の等級を引き継ぐことができます。中途解約の場合も同じく、前契約の解約日から7日以内であれば等級を引き継げます。

前契約の解約日から8日以上13か月以内の場合

前契約の解約日から8日以上経過してしまった場合は5級以下の悪い等級のみ引き継がれます。6級以上であった場合は6級からスタートになります。

7日間の猶予期間は過ぎてしまっているので通常等級は引き継がれませんが、5級以下の悪い等級はわざと新規契約で申し込んで等級をリセットする行為を防ぐとい意味から13か月間は引き継がれることになっています。

前契約の解約日から13か月を超えている場合

前契約の解約日から13か月以上経過してしまった場合はすべての等級がリセットされ新規扱いになり6級からスタートとなります。

13か月が経過すると上述した5級以下の悪い等級の情報もリセットされ新規扱いになります。

つまり、悪い等級をリセットするためには、解約をして13か月を経過した後に新規契約をすることで6等級からスタートすることができます。

中断証明書がある場合

これまで述べてきたのが等級引継ぎの原則ですが、自動車保険には中断証明書を使った中断という方法を利用すると最長10年間等級を引き継ぐことができます。

中断は自動車を一時的に手放す方のために用意されている制度で、保険会社に解約の際に中断証明書をもらっておくことで、新しく保険に加入する際、10年以内であれば1年内に取得した車を以前の等級をそのまま引き継ぐことができます。

そんな便利な中断証明書を使った自動車保険の等級の引継ぎですが、中断証明書を利用するには条件があり手続きも必要になります。

中断証明書を使った中断については別の記事にまとめていますので参考にしてください。

自動車保険を解約する際、いつかまた自動車保険に加入するという人は念のため中断証明書を取得しておくと、後から自動車保険に加入する際に有利な等級で保険料を安くすることができます。

出張、転勤などの際には自動車保険の解約だけでなく中断証明書を取得するのを忘れないようにしましょう。