等級制度の意味と保険料への影響(割引・割増率)
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自動車保険における等級制度とは、保険料の計算に重要な影響を与えるノンフリート等級のことで、運転者の事故率に応じた保険料の計算をするために制定されている「無事故・事故実績」を表す1から20の等級のことをいいます。(全労済の場合は22等級まで)
等級は通常6等級から始まり、1年間無事故(保険を使わなければ)1つ等級があがり(6級→7級)、事故などがあると3階級下がるというのが基本的な仕組みになっています。
自動車保険の基本的考え方は事故率に応じて契約者に保険料を公平に負担させるというものです。
等級は無事故歴が長い人ほど事故率が低くなるので保険料が安くなり、過去に事故歴があり事故率が高い人ほど保険料を高くするという自動車保険の考え方にのっとった制度であることがわかります。
等級の保険料への影響
ノンフリート等級による保険料の割引は保険会社によって若干異なりますが、基本的には決まった保険料に対して等級に応じた割引率・割増率が適用される形で保険料が決定します。
参考としてSBI損保の割引を見ていきます。
■SBI損保の等級による割引率・割増率(前年無事故の場合)
等級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
割増引率 | 64% | 28% | 12% | -2% | -13% | -19% | -28% | -40% | -41% | -43% |
等級 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
割増引率 | -46% | -46% | -47% | -48% | -49% | -51% | -54% | -56% | -58% | -64% |
※始期日が平成26年4月1日~平成27年3月31日の契約
出典:SBI損保WEBサイト
SBI損保の場合、割引は最大64%、割増は最大で46%と等級によって大きく保険料が変わることがわかります。
また、2013年10月に等級制度は改正され、事故歴により保険料の割引・割増率に違いをつけるようになっています。
上記は無事故の時の場合で、一度事故で保険を使用すると1年、または3年間「自己あり」として保険料が不利になるので注意が必要です。
ノンフリート等級は無事故歴・事故歴ですので、保険会社によっては保険料の計算だけでなく、契約の可否や補償内容の有無などの判断に使用している会社もあります。
等級は自動車保険会社が契約者の事故率や属性を見るための重要な指標であるといえます。
- 等級は1~20(22)まであり、無事故歴・事故歴を表している
- 等級に応じた保険料の割引・割増がある
- はじめて自動車保険に加入する場合は6等級から
- 1年間無事故だと等級が1つ上がる
事故有係数により事故を起こした人の保険料負担が重く
2013年に等級制度の改正が行われ、事故を起こした人に対する保険料の負担が重くなりました。
変更点はいくつかありますが、保険料への影響として大きいのは、等級ごとの割引・割増率に「事故有係数」という過去に事故を起こした人向けの厳しい割引・割増率が設定されたことです。
事故有係数は6等級以降の等級に設定されており、以下のイメージで言うと同じ8等級であっても、無事故の人は40%割引になるのに対して、過去に事故を起こした上で8等級の人は21%の割引にしかなりません。
■新等級制度の等級ごとの割増引率のイメージ
等級 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事故有(%) | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 25 | 27 | 29 | 31 | 33 | 36 |
無事故(%) | 28 | 40 | 41 | 43 | 46 | 46 | 47 | 48 | 49 | 51 |
事故有係数は、「過去に事故を起こした人は、今後も事故を起こす可能性がある」として、事故発生リスクをみて保険料を高く取るという考え方です。
実際、無事故の人はずっと保険を使用しないという人がいる一方で、毎年のように事故を起こして保険を使用している人もいます。
これまで、無事故の人も過去に事故を起こした人と同じように保険料を取られていましたので、無事故の人から見ると取られすぎている状況が是正され、良い改正であるとも言えますね。
いずれにせよ、等級制度が改正されたことで、より一層事故を起こしたり保険を使用すると損をするようになっています。
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