新等級制度の改正のポイントと保険料・等級への影響

公開日:2015年10月17日

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2013年10月より等級制度が改正され新等級制度がスタートしています。

保険会社のサービス内容の改定時期は保険会社によって異なり、2013年10月1日以降の始期から適用とする保険会社が多いようですが、ダイレクト型の保険会社などは2014年4月1日、2014年5月1日、2014年6月1日というように対応には若干の差があるようです。

本記事では新等級制度の改正ポイントと私たちの保険料や等級の上下にどう関係するかという点を説明したいと思います。

等級の基本的な考え方は別の記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。

新等級制度の改正ポイント

新等級制度の改正ポイントは以下の通りです。

■新等級制度の改正ポイント

  • 等級割増引率が「事故有」と「無事故」の2種類になる
  • 等級割増引率が事故有となる期間
  • すえおき事故が廃止

等級割増引率が「事故有」と「無事故」の2種類になる

今回の等級改正で一番大きいのは今まで等級が一緒であれば同じであった等級ごとの保険料の割増引率が、7級以上の場合は過去の事故の有無で「事故有」と「無事故」の2種類に分けられるようになったということです。

つまり、同じ等級でも保険料の割増引率が異なるということです。

従来は等級ごとに等級割増引率が一つでしたが事故有か無事故かで分岐して保険料の割増引率が決まるという形になりました。

保険料の割増引率の考え方の変化は改正前後のテーブルのイメージを見てもらった方がわかりやすいかもしれません。

■従来の等級ごとの割増引率のイメージ

等級 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
割増引率
(%)
19 23 30 33 40 40 45 46 47 48 49

■新等級制度の等級ごとの割増引率のイメージ

等級 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
事故有
(%)
19 20 21 22 23 25 27 29 31 33 36
無事故
(%)
28 40 41 43 46 46 47 48 49 51

テーブルの中身の数字はイメージですが、事故有と無事故の割増引率は大きく差がつけられています。

ダウン事故を起こしてしまうとただでさえ3等級ダウンするのに加えて、「事故有」になってしまうので保険料が跳ね上がることがわかります。

このような改正が行われた背景には一度事故を起こした人が再度事故を起こす可能性が高いというところにあります。

すなわち加入来無事故を続けて10級になったという人と、13級から事故を起こして10級になったという人がいた場合に後者の方が事故率が高く、同じ等級でも同じ保険料では不公平だという考え方があったからでしょう。

ということで改正が行われたことで無事故の方は保険料が割安になる可能性があり、最近事故を起こしている人にとっては高くなるという内容になっています。

保険料はそれぞれの事故率に基づいて負担するという原則のもと、「過去に事故を起こした人は事故を起こしやすい」ということで事故率をより厳密に見るようになったので保険料負担の公平性という観点ではプラスであるといえます。

一方で、自動車保険の保険料がまた複雑になりました。。

一から勉強して正しく理解するには難易度が高くなっていますので、当サイトでもわかりやすく伝わるサイト作りを心がけていきます。


等級割増引率が事故有となる期間

上記の等級割増引率が事故有と認定されると一生「事故有」として高い保険料を支払わないといけないかというとそうではなく期限があります。

等級割増引率が事故有となる期間は3等級ダウン事故であれば3年、1等級ダウン事故であれば1年です。

落ちた等級が戻ったら「無事故」になって保険料が安くなります。


すえおき事故が廃止

これまで、盗難、飛び石、落書きなどで車両保険を使用した小さな事故は等級は下がらず「すえおき」となっていましたが、改定後は1等級ダウン事故となりました。

自分に過失がない場合の事故なので、事故率は上がらず等級もすえおくというのが従来の考え方でしたが、実際はリスクがあがるということで等級は1等級下がることになります。

改正後、ダウン事故(3等級、1等級)とノーカウント事故だけになりますので、以下の記事を参考にして事故が等級に与える影響を把握しておきましょう。


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