等級が引き継がれない別居親族への名義変更
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別の記事で記名被保険者の名義変更を行った場合、等級の引継ぎが認められるケースは「記名被保険者の配偶者」への変更か、「記名被保険者または配偶者の同居親族」への変更のみと紹介しました。
デメリット逃れはできるのか
これは逆にいうと「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者または配偶者の同居親族」への変更以外は等級が引き継がれないということで別居の親族など上記以外の人へ記名被保険者を変更して悪い等級をリセットする人がいます。
ですが、このようなデメリット逃れはできません。
上記には例外があり、等級が1~5級の悪い場合でかつ車両所有者の変更がない記名被保険者の変更の場合は等級が引き継がれます。
■記名被保険者の配偶者や同居親族への変更以外で等級が引き継がれるケース
- 等級が1~5級の悪い等級である場合
- 車両所有者の変更がない場合
この例外は別居の親族であれば等級が引き継がれないことを悪用して、記名被保険者のみ別居の親族等に変更を行って、悪い等級をリセットするということを防ぐためにあります。
このようなデメリット逃れは許されません。
悪質なデメリット逃れは危険
先ほどの例外の場合でも車両所有者の変更があれば等級は引き継がれないように思えます。
しかしながら車両所有者の変更がないにも関わらず、車両所有者を別居の家族に変更したり、その上で記名被保険者も別居の家族に変更して等級をリセットできたとしても、事故が起きた場合に運転者が記名被保険者でなかったり不自然なことがあると悪質なデメリット逃れとして最悪保険金が支払われない可能性があります。
また告知義務違反で見つかり次第解除ということも考えられます。
「名義をこうこう付け替えれば悪い等級をリセットすることができる」という風に考えて、万が一の補償が受けられなくなっては本当に元も子もありません。
保険会社に相談できないようなグレーな手続きはしないということを前提に、その上で最もお得になる保険の組み合わせや名義等を考えましょう。
良い等級がリセットされてしまう場合
自動車保険の等級を引き継いでも良い等級がリセットされてしまう場合があります。
それは自動車保険の満期時に、次の契約を7日以内にしなかった場合です。
■良い等級がリセットされてしまう場合
- 自動車保険の満期時に、次の契約を7日以内にしなかった場合
自動車保険の等級を引き継ぐには、前契約の満期から7日以内に次の契約をする必要があります。
そのため、うっかりでも満期から8日以上過ぎてしまうと、せっかくためた等級がリセットされ、新たに6等級からスタートしないといけなくなります。
良い等級だった人にとっては、保険料への影響も大きいですので、忘れずに契約をするようにしましょう。
一部の保険会社では、満期から8日を過ぎても30日以内であれば等級をそのままに更新可能になる満期自動継続特約を提供している保険会社もありますが、保険会社の乗り換えをした場合は等級が引き継がれないなど、制約も多いので、まずは忘れずに自動車保険の更新や乗換をするようにしましょう。
見直しを検討する場合は、満期の1か月くらい前から、各社の見積もりをとっておくと、満期直前にばたばたすることなくスムーズに検討することができます。
自動車保険における「同居」や「親族」の意味
別居親族への名義変更をした時の等級の引き継ぎを見てきました。
悪い等級への引き継ぎを目的としたデメリット逃れはできませんが、そもそも別居の親族とはどのような意味なのでしょうか。
まず同居と別居の区別は「同一の家屋」に住んでいるかどうかで決まります。同一の家屋とは同じ建物の同じ生活スペースを指しており、同じ家に住んでいれば当然同居とみなされますが、一軒家ではなれや勉強部屋などがある場合、それらは日常生活用の設備を持たないので、同一の家屋とはみなされません。
はなれに親戚が住み着いている場合でも同居とみなされない場合があるということですね。
また二世帯住宅は基本的には同居とみなされるようですが、入り口が完全に別の2つの家になっている場合などは同一の家屋とみなされず、保険会社によっては「同居」とみなされないこともありますので自分の居住形態が保険会社にどう考えられるかは確認が必要になります。
また親族とは「6親等内の血族または3親等内の姻族」を指します。血族とは自分の親戚のことで、姻族とは自分の配偶者の親戚のことです。
父母が1親等、祖父母が2親等になりますので、直系であればかなりの人が親族と認められますね。姻族も配偶者から見て3親等ですので、配偶者の両親は1親等、配偶者の祖父母や兄弟姉妹は2親等となり、それなりの範囲の人が対象になることがわかります。
具体的にどういう関係が親族となるのかは別の記事で紹介していますので、そちらの記事をぜひ参考にしてください。
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