車両新価特約の補償範囲、保険料への影響とおすすめできるか

公開日:2015年10月20日

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車両新価特約とは、「新車特約」とも呼ばれ、車が事故で全損した場合や新車価格の50%以上の修理費用がかかるという場合に、車を買い替えると新車価格を上限に補償がされるという特約です。

新車だったり車両価格が高かったりする場合は、事故の時に車が破損すると経済的、精神的なダメージが大きいので、車両新価特約があると安心です。

車両新価特約の主な特徴

車両新価特約の主な特徴は以下の通りです。

  • 事故によって車が全損などの場合に車の買い替え費用を補償する
  • 車両保険に付帯する
  • 新しい車にしか付帯することができない

車両新価特約は車両保険に車両保険に付帯する特約で、事故で車が全損または新車価格の50%以上の修理費がかかることになった場合、車を買い替えると新車価格相当の金額を上限に補償がされる特約です。

車両保険のみの場合は、全損の場合は契約車両の時価での補償となるため、保険加入時に新車でも事故時に1年たっていれば1年物の中古車の価格までしか補償されません。

車両新価特約に加入していれば購入から1年たった車で事故を起こしても新車価格が補償されることになります。

なお、車両新価特約は新しい車しか加入することができません。

車両新価特約は保険始期月が、契約車両の初度登録年月から25ヶ月以内の場合のみ加入することが可能になっていますので、新車を購入した人向けの特約であるといえます。

保険会社によっては契約車両の初度登録年月から11か月以内、36か月以内が加入可能というところもあるようですので、加入を検討される際は保険会社ごとの条件の確認をする必要があります。


車を買い替えないと補償されない

車両新価特約は事故後に車を買い替える費用を補償するだけですので、当然車を買い替えないと保険金は支払われません。再購入する車は新車である必要はなく、中古車でも買い替え費用の補償はされます。

また、「事故」の場合の損害のみを補償するので、盗難の場合は補償の対象外となります。

■車両新価特約の補償対象外となる場合

  • 事故後、車の再購入をしなかった場合
  • 車が盗難された場合


車両新価特約の加入率は5%程度

車両新価特約は新しい車しか加入できない点、保険料が割高になる点から加入を検討する人が少ない特約と言えるでしょう。

実際にある保険会社では加入率は5%程度のようですので、新車を購入して全損するような大きな事故が心配な方は加入を検討されるとよいですが、保険料を見て負担に感じるようでしたら加入は見送った方がよいといえるでしょう。

  • 車両新価特約は事故で車が全損した場合に車の買い替え費用を補償する特約
  • 新しい車しか契約できない
  • 車を債購入しなかった場合や盗難された場合は補償対象外
  • 加入率は5%程度


車を修理する場合

車を買い替えずに修理する場合、車両新価特約の補償対象にはなりませんが、通常の車両保険の補償範囲となりますので、車両保険の契約金額の範囲内で修理費用が補償されることになります。

車両新価特約は車両保険に付帯する特約ですので、車両新価特約を付帯させていなくても車両保険に加入していれば修理代金は保険から支払われることになります。

ただし、車両保険は使用すると等級が3等級ダウンして翌年からの保険料に大きく影響することになりますので、値上がりする保険料金額と修理金額を比較してどちらが得かを選択する必要があります。

等級制度が改正され事故有係数ができたことにより、保険を使用することによる保険料の値上がり幅はさらに大きくなっています。多くの場合、補償金額よりも値上がりする保険料の方が大きくなることが多いので、修理代は自腹で負担をする人は少なくありません。

車両保険に加入していれば修理費用を支払うことができないという最悪の事態を避けることはできますが、いざ事故を起こしてしまった場合は修理代金と保険料を比較して保険を使用するかどうか選ぶようにしましょう。


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