外国人も日本の自動車保険に加入できるかと問題点

外国人の人は日本で自動車保険に加入することができるのか、また何か制限はあるのか不安な人もいると思います。

日本の自動車保険は国籍に関係なく、加入することが出来るのが一般的です。国際免許を持っているドライバーは自動車保険に入ることができます。

加入はできるけど言葉を理解する必要がある

金融機関全般に言えることですが、加入に制限はありませんが、言語は日本語のみとなるので一定以上の言語能力が必要になります。

自分が海外で現地の言葉で契約をすると置き換えるとその困難さがわかると思います。保険ではなくても海外の銀行口座等を開設したことがある人は言葉がわからず、苦労したことがある人は多いと思います。

保険の申込から契約、事故時の保険金の支払い手続きまですべて日本語で行う必要があります。特に保険は約款などに専門用語が多く、日本人でも正確な意味を取るのが難しいので、外国の方が理解するにはハードルが高いです。

とはいえ、逆に言うと日本に何年も住んでいるような方で、日本語に苦労しないようであれば何の問題もなく保険には加入できます。

自動車の免許は国際免許がありますが、保険については海外で使用することはできず、その国の保険に加入する必要があります。日本人が海外に行って運転する場合も一緒ですね。

日本語が不安な方であればレンタカーは自動車保険に加入済みですので、特に任意保険に加入する必要なく車の運転をすることができます。長期滞在でレンタカーではなく、マイカーを運転するという方は日本の保険に加入する必要があります。

言葉に不安があるという方は知り合いの日本人に約款や言葉の意味をアドバイスしてもらったり、代理店型の保険会社を選ぶなど、何かしら日本語のサポートを受けることをしないと事故の時に補償が足りないなど思わぬ落とし穴にはまる可能性がありますので注意しましょう。

海外の保険会社から等級を引き継げる場合

保険会社によって対応はまちまちですが、海外の自動車保険の等級を引き継ぐことができる場合もあります。厳密には海外では等級の考え方が異なるので、無事故の実績をもとに保険料の割引を受けることができます。

海外から自動車保険の等級を引き継ぐ場合、日本から海外に等級を引き継ぐ時と同様に、現地の保険会社で「無事故証明書」を取得しておく必要があります。

無事故証明書を取得したら、後は日本の保険会社に等級の引き継ぎができるかを確認して手続きをするだけです。

海外の無事故実績による保険料の割引額は保険会社によって異なりますので、確認をしてみないとわかりませんが、1年の無事故実績で1等級有利になるのが一般的なようです。

海外の無事故実績を日本で活用する場合は、見積もり取得時の備考欄などに、海外の自動車保険の等級を引き継ぎたい旨と取得している無事故証明書を記載するとスムーズに手続きを進めることができます。

等級を引き継げることによる保険料の差は大きいので、海外で自動車保険に加入していたという人はぜひ等級を引き継ぎたいですね。