車に乗らない期間に任意保険を止める方法とメリット

転勤や引っ越しなどで車を処分することになったり、車は持っているんだけどしばらく車に乗ることがなくなって車を車庫に放置するようなことになることはあると思いますが、その場合ただ自動車保険を解約するのではなく「中断」という任意保険を止めるしくみを使った方が有利になります。

自動車保険の等級は解約するとリセットされることになるので、これまで等級が高かった人でも新たに自動車保険に入りなおす場合、6等級という新規の等級からスタートすることになります。

しかし、中断をした場合は、再度自動車に乗り始める時には中断する前の等級を引き継いで自動車保険に加入することができます。

このように自動車保険のしくみを知らないと損をすることになります。実際に中断のしくみを知っている人は少なく、多くの人が車を乗らなくなって再度乗ることになった場合は新規扱いで加入しています。

中断証明書を取得する条件

中断証明書を取得するには解約日までに譲渡、廃車、リース業者への返還のいずれかがされている必要があります。

自動車を所有し続けるのに、自動車保険だけ中断するということはできないので注意が必要です。

また当たり前ではありますが、中断証明書が取得できるのは等級が7等級以上の場合のみになっています。新規で加入すれば6等級からスタートすることになるので、それより良い等級でなければ中断証明書を発行して等級を引き継ぐ意味がなくなってしまいます。

諸々の手続きはすべて解約日までにしなければいけませんので、自動車を手放すことが決まったら計画的に準備をして中断証明書を取得しておきたいですね。

中断証明書の手続きの流れ

中断証明書は自分が加入している保険会社に連絡をして所定の書類を送付することで取得することができます。

中断証明書取得に必要な書類は「中断証明取得依頼書」「廃車または譲渡の証明書」「自動車保険の保険証券」などです。

必要な書類は保険会社によって異なる可能性もありますので、自動車に乗らなくなる可能性がある場合はまずは保険会社に連絡をして中断証明書を取得するのに必要な手続きや書類を確認するのが良いでしょう。

中断証明書は取得して、結局その後自動車保険に加入しなかったとしても何かペナルティがあるわけではありませんので、もう絶対に車には乗らないという人以外は手続きした方が良いです。

自動車に乗らなくなるのは転居や転勤など生活スタイルが変化するタイミングであることが多いので、その他にもやることが多くつい面倒でそのままにしがちですが、中断にはメリットしかないので、将来の自分のためと思って中断証明書を取得して任意保険を止めるようにしましょう。