リスク細分型の保険は免許証の色や車の用途で保険料が変わる

公開日:2015年10月2日

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リスク細分型の保険とは、一人一人の事故を起こすリスクを様々な質問項目から算出し、それをもとにして保険料が計算される保険のことです。

自動車の利用用途、年間走行距離、免許証の色などによって事故を起こす確率は変わってきますが、従来の自動車保険は多くの人を同じリスクとして保険料を設定していました。

リスク細分型の保険はリスク要因となる項目を細かく設定して顧客の事故リスクを細分化して保険料を設定するというしくみの保険です。

項目は保険会社によって異なりますが、事故を起こしづらい属性の人たちにとっては今までよりも保険料が割安になることがあります。

リスク細分型保険のリスク項目例

一般的なリスク細分型の保険におけるリスク項目は以下のような項目があります。

■保険料の計算に利用されるリスク項目の例

  • 年齢
  • 性別
  • 免許証の色
  • 車の用途
  • 年間走行距離
  • 地域
  • 安全装置の有無


年齢

一般的に年齢は若い方が保険料が高くなります。

年齢が若い方が運転が乱暴だったりして事故率が高いことが理由でしょう。40代、50代になると事故率がぐっと下がりますので保険料が安くなるのも当然ですね。


性別

一般的に女性の方が保険料が高くなります。

個人的には意外ですが、年齢と同じく女性の方が事故率が高いからという理由です。男性の方が運転する機会が多いから?なのでしょうか。

とにかくリスク細分型の保険では女性の方が保険料が高くなり、男性は保険料が割安になるのが一般的です。


免許証の色

一般的に免許証の色がゴールド、青、緑と初心者になるにつれて保険料が高くなります。

運転歴に加えて、道路交通法違反などの回数が少ないゴールドの事故率が低いのは納得ですね。

リスク細分型の保険でなくてもゴールド免許割引などを実施している保険会社もあります。


車の用途

一般的に業務利用が最も保険料が高くなります。

走行距離が長くなりがちな用途ほど保険料が高くなる傾向があります。走行距離や利用回数が増すほど単純に事故が増えるからということなのでしょう。

ほぼ毎日利用する通学・通勤が次に高く、買い物など利用頻度が低い用途の場合は保険料が安くなります。


年間走行距離

一般的に年間走行距離が長くなるほど保険料は高くなります。

走行距離は長いほど事故にあいやすいということで保険料が高くなるのでしょう。走行距離の区分は保険会社によって異なりますが、5,000キロ未満、10,000キロ未満、10,000キロ以上に分けられることが多いようです。


地域

一般的に雪国の地域では保険料が高くなります。

自動車事故は天候の悪いときほど起きやすく、雪道を走り慣れているとはいえ雪国での事故率は都心よりも高い傾向にあります。

その他各保険会社ごとに地域でも事故率から保険料に変化を持たせているようです。


安全装置の有無

一般的に安全装置がないと保険料が高くなります。

安全装置があることで事故を未然に防いだり、万が一の事故の被害を最小化することができますので、事故率や1件当たりの損害額にも影響がある項目であることは明白です。

その他、エアバッグやABS、盗難防止装置など安全装置の装備数が多ければ多いほど保険料は安くなる傾向にあるようです。


リスク細分型の保険は必ず保険料が安くなるわけではない

リスク細分型の保険のリスク項目について見てきました。

該当項目において保険料が安くなる項目が多いほど保険料が安くなりますが、従来の自動車保険に加入している人は必ず保険料が安くなるわけではない点に注意が必要です。

リスク細分型の保険はあくまで各自の事故率をもとにしたリスクを計算して保険料の分配率を変えているにすぎません。

発生する損害賠償額と保険料のバランスは変わっていないので、リスクの高い属性の方は逆にリスク細分型の保険は割高になることになります。

自分の状況によって従来型の保険と比較すると良いと思います。


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