受取保険料に対する支払保険金の割合を示す損害率
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保険会社の経営状況を表す指標はいくつもありますが、保険会社の収益性を表す指標の一つに損害率という指標があります。
収益性を表す指標にはコンバインドレシオや事業費率などもありますが、損害率はこれらの指標とも関連性が深いのでチェックしておきましょう。
損害率の意味と算出方法
- 損害率は受取保険料に対する支払保険金の割合で、保険会社の収益性を表す指標
損害率とは保険会社の収益性を測る指標の一つで、契約者から受け取った保険料のうちどれくらいの割合を保険金として支払っているかを表す指標です。
%で表し、損害率は低いほど保険会社の収益力は高いと判断されます。
■損害率の計算方法
- (正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料×100
損害率は支払った保険金である正味支払保険金と損害調査費を合算した損害にかかる費用を正味収入保険料で割ることで求めることができます。
受取った保険料に対して、実際に支払った保険金やそのための調査費用の割合なので、保険金支払いがある事故が増加することにより損害率も増加したりします。
大規模な災害があった場合なども損害率が上昇する要因となります。
直近の業界全体の損害率は64%
自動車保険業界全体の損害率は2013年度で64%となっており、それより前の年は以下のように損害率は推移しています。
■自動車保険業界全体の損害率の推移
年度 | 損害率 |
---|---|
2013年度 | 64.0% |
2012年度 | 68.7% |
2011年度 | 71.1% |
2010年度 | 71.4% |
2009年度 | 70.4% |
2008年度 | 69.0% |
2007年度 | 67.6% |
2006年度 | 65.7% |
2005年度 | 64.7% |
2004年度 | 64.8% |
2003年度 | 62.5% |
2009年度から2011年度の間は損害率が70%を越えていますが、これは東日本大震災の影響により一時的に損害率が上がっていることを表しています。
2012年度、2013年度と損害率は低下傾向にあり、東日本大震災により一時的に上がった損害率が平常時の水準まで戻ってきたことがわかります。
損害率と事業費率は合算するとコンバインドレシオとなる
損害率は単体でも、保険料のうち支払保険金を除いて、保険会社の手元にいくら残るかがわかるので重要な指標であるといえますが、保険会社の人件費や募集手数料などの会社の運営にかかる費用の割合を示した事業費率と合算することで保険会社の総合的な収益性が見えてきます。
損害率と事業費率を合算した割合はコンバインドレシオや合算率という名前で呼ばれ、保険会社の収益性を測る指標としてディスクロージャー誌などにも掲載されています。
コンバインドレシオの分析をする際も、その構成要素である損害率と事業費率の割合を見ることになるので、損害率が重要なことは変わりませんが、保険会社の分析をしたい場合はより総合的な収益性の指標であるコンバインドレシオの分析も欠かせません。
一般会社の売上が正味収入保険料だとすると損害率は売上原価率となり、販管費に当たるのが事業費で営業利益率がコンバインドレシオになります。
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