人身傷害補償保険の特徴と補償範囲

自動車保険の人身傷害補償保険は、自動車事故で搭乗者がけがや死亡した場合の損害を補償する保険です。

事故の過失割合に関係なく補償が受けられるので、自分に過失のある事故の場合でも補償がされます。
また事故の相手に支払能力がない場合も不足分の損害額が補償されます。

補償額は契約で設定された額の範囲内であれば損害の全額が補償され、けがの内容によって補償額が決められている搭乗者障害保険と異なります。

保険会社によっては自動車に搭乗していない時に発生した事故や所有自動車以外の自動車に搭乗中に起きた事故まで補償されるものもあります。

■人身傷害補償保険の特徴

なお、以下の場合には補償の対象外となりますので注意が必要です。

人身傷害保険は自分に過失がある場合、相手に支払い能力がない場合、単独事故の場合など幅広く補償の対象となることが特徴で安心感の強い手厚い保険です。

一方で保険料も割高になることが一般的ですので、自分に必要な補償が何なのか検討した上で加入するかどうか決める必要があります。保険料の支払い額にも影響が大きいので加入の際にはきちんと比較した上で加入する必要があります。

人身傷害補償保険は、自動車搭乗中の事故による死傷を幅広く補償してくれますが、保険料は割高となります。設定金額や搭乗者傷害補償保険との比較を検討の上で加入を決めると良いでしょう。

搭乗者傷害補償保険との違い

人身傷害補償保険と同じく、「自分」への補償を行う保険として搭乗者傷害補償保険があります。

搭乗者傷害補償保険は事故によって運転者および同乗者がけがや障害を負った場合の損害を補償してくれる保険です。過失割合に関係なく補償がされるので事故の相手方の保険から保険金が支払われない時にも補償を受けることができます。

人身傷害補償保険と同じように感じますが、人身傷害補償保険と搭乗者傷害補償保険の違いは、補償範囲・対象の違いで人身傷害補償保険の方が補償範囲が広くなっています。

人身傷害補償保険が他社の車や歩行中の事故も補償するのに対して、搭乗者傷害補償保険は契約した車に搭乗中の事故のみを補償します。

■人身傷害補償保険と搭乗者傷害補償保険の違い

補償範囲は人身傷害補償保険の方が広いですが、当然ながら保険料も人身傷害補償保険の方が高くなっており、どちらが良いというのは明言できません。

一般的には人身傷害補償保険の保険料は割高であることが多いようですので、迷ったら搭乗者傷害補償保険を選んでも良いですが、基本的には見積もりを取って保険料を比較して決めるのが良いと思います。