自転車保険が不要と言われる理由は他の保険との補償の重複

公開日:2015年10月30日

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現在人気の自転車保険ですが、一部の人の中では自転車保険は不要であるという論調も根強くあります。

しかし、決して自転車事故を甘く見ているものではなく、自転車事故でも賠償金が1億円近くなることはあるので、高額賠償への備えを不要と言っている人はいません。

不要としている人には前提があり、前提にあてはまる人には不要ではないかというのが大勢を占めています。本記事ではその前提条件を確認して、自転車保険が不要と思われる方はどんな方か見ていきたいと思います。

自転車保険が不要と言われる理由は他の保険との補償の重複

自転車保険が不要と言われる最大の理由は「他の保険との補償の重なり」です。

全部または一部補償の重なりがあると保険料が無駄になってしまいますが、重複する可能性がある保険・補償は以下のものです。

■重複する可能性がある保険・補償

  • 医療保険・共済との入院、治療費の補償の重複
  • 自動車保険・火災保険との個人賠償責任補償の重複

医療保険・共済との入院、治療費の補償の重複

まず医療費ですが、自転車保険では自分が事故でけがを負った場合の入院一時金や入院、通院日額の保険金が支払われます。

しかし、多くの人は医療保険に加入していて、事故でも病気でも医療費が支払われる医療保険であれば自転車事故で入院した場合もその治療費は補償されることになります。

これが医療費の重複です。


自動車保険・火災保険との個人賠償責任補償の重複

次に個人賠償責任補償の重複です。

自転車事故で相手方に負わせたけがや物の損害については、個人の損害賠償を総合的に補償する個人賠償責任保険で補償することができ自転車保険には個人賠償責任補償があります。

しかし、個人賠償責任補償は火災保険に付帯していたり、自動車保険に保険料を少し追加することで付帯することが出来たりと色々な保険で付帯できる特約として存在します。

すでに付帯していれば自転車保険での補償は不要ですし、今付帯していなくても他の保険で特約として付帯したほうがお得に手厚い補償を受けられる可能性が高いです。

このような理由で自転車保険は不要と言われています。

補償が重複すると無駄ですし、自転車保険は補償をばらして単体で加入するというのも最近の保険会社はやっていないようですので、重なりがある場合は自転車保険特有の補償を優先して(重複部分は諦めて)加入するか、自転車保険以外の方法で補償を得ることを考えないといけません。

このように自転車保険は他の保険と補償が重複することもありますので、まずは加入済みの保険の内容を確認して、自転車事故を補償することが可能か確認すると良いと思います。


自転車保険の保険料

自転車保険の保険料は補償内容・保険会社によって異なりますが、一般的な対人賠償、対物賠償、個人賠償責任保険などが付帯していると5,000円から1万円程度というものが多いようです。

  • 一般的な自転車保険の保険料は年間5,000円から1万円程度

年間保険料が5,000円であれば、月の負担は400円ちょっとですので、そこまで高い保険料ではないことがわかります。

月400円で数千万円もありうる自転車事故の損害賠償責任を回避できるのであればと考える人も多いでしょう。

とはいえ、上述したような補償の重複であったり、他の保険でもっと安い保険があれば自転車保険に加入する必要はなくなりますので、自転車によって起きる事故の補償は自転車保険だけでなく、他の選択肢も含めて検討するのが賢明であるといえます。


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