居住地域が自動車保険の保険料に与える影響と見直しの必要性

自動車保険の保険料は契約者の居住地域でも変わることがあります。

保険料は事故率によって決まるので、雪深い地域や事故の多い都道府県に住んでいる場合はそれだけ事故率が高くなると考えられるからですね。

地域別の保険料

地域別の保険料は一般的に日本を「北海道」「東北」「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿・中国」「四国」「九州・沖縄」の7地域に区分して、地域区分ごとの保険料率を設定しています。

■自動車保険の地域区分

地域ごとに気候や道路の幅、走行している車の密度などが異なるため、事故率も地域に依存する部分が大きく、事故率に合わせた公平な保険料を負担するという観点から地域別の料率が設定されています。

具体的な料率は公表されていませんが、一般的には「東北」や「九州・沖縄」は保険料が安くなり、「北海道」や「近畿・中国」は保険料が高くなる傾向にあるといわれています。

沖縄や九州は事故率が高いようにも思えますが、意外に地域料率としては低く設定されているようです。北海道はスピードを出す人が多いので重大事故につながる可能性があり、地域料率が高く設定されるのでしょう。

居住地域の違いによる必要な補償の違い

都道府県別では保険料の違いがあることや各都道府県での経済力の差からか、保険の加入率も違いがあります。

詳細なデータは別の記事で紹介していますが、首都圏は高く、地方に行くほど保険加入率が低くなる傾向があるようです。

保険の加入率が低いということは、無保険車との事故のリスクが高まるということを意味していますので、保険加入率の低い沖縄などに住んでいる方は無保険車傷害保険の必要性が都市部に住んでいる方よりも高いということがわかります。

また、上述した通り、厳密には居住地域によって事故率やそのうちの重大事故の割合なども違うため、備えるリスクが異なり、結果として必要な補償も違うということがあるのですね。

地域により最適な保険は変わる

居住地域は自動車保険の保険料だけでなく、必要な補償も変わってくるといえます。

そのため出張などで住む地域が変わった場合、保険料や必要な補償が変わってくるため、そのたびに見直しが必要であるといえます。

多少面倒ではありますが、保険会社によって地域区分・地域料率の考え方も違い、保険料が安くなることもあるので、気になる方は一度見積もりをとってみると良いかもしれません。