専業主婦や家事手伝いなど家事従事者の休業損害の算出方法
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
休業損害は事故による休業で収入の減少した金額を請求しますが、被害者が専業主婦の場合、収入がないので休業損害が請求できないかというとそうでもありません。
専業主婦の休業損害の算出方法と考え方
専業主婦は法律などでは家事従事者とされています。よく言う「家事手伝い」の方もこの家事従事者となります。
家事従事者の休業損害の算出方法は以下の通りです。
■家事従事者の休業損害の算出方法
- 賃金センサスの女子労働者の全年齢平均賃金÷365日
賃金センサスとは国が調査している賃金の統計ですが、専業主婦などの家事従事者はこの賃金センサスの女子労働者の全年齢平均賃金をもとにすべきという判決が最高裁より出ており、これがもとになっています。
なお、2012年の賃金センサスの女子労働者の全年齢平均賃金は354万円となっているので、日割りにすると9,718円となります。
自賠責保険の日額が5,700円ということを考えるとなかなかの水準であるといえます。家事従事者は月収30万円計算されるくらいに覚えておくと覚えやすいです。
任意保険の休業損害は上述の通りですが、実際の示談交渉では相手方の保険会社から自賠責保険の休業損害の最低額である5,700円が提示されることがあります。
専業主婦の方だと、もらえるだけ満足と思ってしまう方も多いようですが、実際は上述した通り、賃金センサスにもとづいた金額を請求することができますので知らないと損をすることになります。
パートに出ている場合の休業損害
完全な専業主婦ではなくパートなどをしている場合は休業によりその収入を得られなくなりますので、パートの収入を休業損害として請求することになります。
■パート収入がある場合の休業損害の算出方法
- 1日のパート収入×休業日数
パートの収入の考え方はサラリーマンなどと同じですが、毎日働いているわけではないので1日の収入が明確な場合はその収入を休業した日数分休業損害として請求することになります。
しかし、上述した賃金センサスの女子労働者の全年齢平均賃金分の休業損害に加算されるわけではないので、平均賃金よりもパート収入が少ない場合は賃金センサスを用いて算出した休業損害を請求したほうがよいということになります。
年間350万円以上をパートで稼いでいる人はあまりいないと思いますので、賃金センサスを用いて算出するようにしましょう。
- 家事従事者の休業損害は賃金センサスをもとに算出する
- パートに出ている場合はパート収入が賃金センサスを上回っているときに限りパート収入をもとに休業損害を算出する
賃金センサスよりも収入が多い場合
パートなどの仕事をしていて、その収入が賃金センサスの年350万円を超える場合は、仕事の収入を証明することで、休業損害の計算の基礎となる収入に実際の収入を使用することができます。
- 賃金センサスよりも収入が多い場合は給与明細などの収入が証明できる資料をもとに休業損害を計算する
パートなど、雇われている場合は、給与明細や源泉徴収票など、収入を証明することができる資料を準備すれば、賃金センサス以上の収入として、休業損害が計算されることになります。
副業など自分で事業をしている場合には、その収入は前年の確定申告額をもとに証明することになります。確定申告した額のうち、事業で得た収入がわかる資料を準備しないといけないので大変ですが、できる限りの資料を集めて証明をしましょう。
自分にあった一番安い自動車保険を見つける
自動車保険に入る時に一括見積りを利用したら、同じ保障内容で、保険料が100,500円⇒65,050円と35,450円も安くなりました。
保険スクエアbang!では最大19社の見積もりを一括で取ることができ、自分にあった保険が安く見つかります。
申込は3分ほどで終わります。
車を高く売るには無料の一括査定がおすすめ
私がヴォクシーを一括査定で複数の買取会社に査定依頼したら、一番高い会社と一番低い会社で差が36万5000円もありました。(下取り価格との差は50万円以上)
かんたん車査定ガイドは、最大10社から一括査定が受けられ、査定サービスの中で最も高額査定になりました。運営会社は東証一部上場企業、参加買取店はJADRI加盟店のみ(有名店で固めている)で安心です。
1分ほどの入力ですぐに高額査定の会社が分かり、概算額も申込完了後すぐにわかります。