保険会社を乗り換える際に等級を偽って申告するとばれるのか
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保険会社を乗り換える際に前契約の等級を聞かれますが、ダイレクト型の自動車保険などでは保険証券を提示する必要がなく申告制のため、うそをついて実際より高い等級を申告する方がいます。
しかし、このような行為はモラル面からも実態面から考えてもおすすめできません。
保険加入時にうその等級を申告することの問題
保険加入時にうそをつくことがおすすめできない理由はいくつもありますが、主に以下の問題があります。
■保険加入時にうその等級を申告することの問題
- そもそも保険会社にばれる
- ばれた場合、保険料の追加支払や補償内容の見直しがある
- ばれた場合、告知義務違反で解除事由となる
- ばれずに事故を起こした場合に補償がされない場合もある
- モラル上の問題
そもそも保険会社にばれる
まず、このようなうその申告は必ず保険会社にばれます。
保険会社間は損保VANというしくみを使って契約者の等級情報、事故情報等を共有しています。
そのためうその等級を申告しても、契約後に保険会社は契約者の前契約の等級情報を確認しますのでばれます。
なので申込時に保険証券の提示を求められないダイレクト型の保険会社であったとしても大体契約後1か月くらいでばれます。
後述しますがうそをついても良いことは一つもなく、むしろ保険金が支払われなかったり契約を解除される可能性もあるなど悪いことが多いです。
「うそは必ずばれ、ばれたら何もいいことがない。」
これだけでうその等級申告をする意味がないことがわかりますね。
ばれた場合、保険料の追加支払や補償内容の見直しがある
保険加入後にうその等級申告がばれた場合、保険料は正しい等級によるもので再計算されます。
結果として支払い保険料が高くなった場合には不足金が発生することになりますので、保険会社から契約者に追加支払い請求がきます。
再計算の結果保険料が安くなった場合には払い込み済みの保険料の還付がある場合もあります。
また自動車保険の補償には等級によってつけることができる補償に制限がある場合があります。
例えば、等級が4級以下の場合は車両保険を付加できなかったり、6級以下の場合は車両保険の免責金額を0にすることができないなどです。
訂正後の等級が補償内容の制限に引っかかった場合は補償内容も等級の制限内で訂正されることになります。
ばれた場合、告知義務違反で解除事由となる
また「一度加入してしまえば保険料の追加請求がきても突っぱねてしまえばよい」と考える方もいるかもしれませんが、そもそも等級を偽って申し込むことは契約者の義務である告知義務に違反しています。
告知義務違反は保険契約の解除事由にあたりますので、保険会社はそのような契約者はいつでも契約解除することができます。
もし契約が継続することができてもそれは保険会社の善意によるものですので追加保険金の支払いを拒むなどはしてはいけませんし、した場合はまず間違いなく契約解除されます。
契約解除された場合は保険期間の経過日数から残契約日数の割合に応じて保険料が返還されます。
ばれずに事故を起こした場合に補償がされない場合もある
万が一の万が一に契約から数か月しても保険会社から連絡がない場合偽りの等級で保険に加入することができたと思ってはいけません。
このような状況で事故を起こしてしまった場合、保険金支払いや等級を変更する手続きの中で必ず前契約の等級が確認され、偽りの等級であることがばれます。
事故が起きたタイミングでばれると結局適切な保険料を支払っていなかったということで最悪保険金の支払いが行われない可能性があります。
つまり等級を偽った状態で保険に入るということは事故の時補償されないので、保険料を支払っていながら無保険でいることに限りなく近い状態なのです。
このような危険がありますので等級を偽るのは絶対にやめましょう。
モラル上の問題
ここまで色々等級を偽ることのデメリットを述べてきましたが、一番はモラルの問題です。
等級は各人が事故率に合わせた保険料を負担するという考え方の制度です。
等級を偽るというのは自分の事故率を偽り負担すべき保険料を支払わないということで詐欺や万引きと変わりません。
そのような方がいることで、将来的にはわずかながらでも全体の保険料が上がることになりますし、保険会社も契約者との信頼関係よりも予防に走りルールを厳格化して本来サポートされても良い方へのサポートがおろそかになるということになりかねません。
このような問題は「ばれるか、ばれないか」ではなく、その行為が「良いことか悪いことか」という観点で判断するようにしましょう。
- 等級を偽るのは意味がないし万引きや詐欺と同じ。絶対ダメ!
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