自転車事故で必要になる補償と自動車保険から保険金を支払う方法

最近多い自転車事故ですが、自分が自転車乗車中に起こした事故を自動車保険を使って補償することはできるのでしょうか。

結論としては、契約内容によって異なります。加入している保険や同じような保険でも保険会社によって補償される場合と補償されない場合があるようです。

それでは、どのような保険であれば自転車事故も補償の対象となるのかを確認していきたいと思います。

自転車事故で必要になる補償

まず自転車事故への補償と一言で言っても補償しないといけないケースはいくつかあります。

自転車事故で補償が必要になるのは以下のケースが考えられます。

■自転車事故で必要になる補償

まず、自分がけがをした場合の治療費などの補償ですね。自動車事故の場合は人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険でカバーしていますね。また事故で自転車が壊れた場合の損害もあります。

あとは人にぶつかってその人にけがをさせてしまった場合や持ち物を壊してしまう場合も考えられます。自動車であれば対人賠償保険や対物賠償保険でカバーする内容ですね。

それではそれぞれについて自動車保険でカバーが可能かを見ていきましょう。

自転車でものにぶつかって自分がけがをした場合

自転車事故で自分がけがをした場合は人身傷害補償保険で補償される場合があります。

人身傷害補償保険は保険会社によって内容が異なりますが、契約車両に搭乗中以外でも補償がされる内容であれば自転車事故による自分のけがを補償してくれます。

保険会社によっては補償の範囲を「歩行中のみ」としていたり、「自転車運転中は自動車との事故のみ」としている保険会社もあるので内容については保険会社ごとに確認が必要になります。

また、おとなの自動車保険のように自転車事故の時の自分のけがを補償する自転車傷害特約を用意している保険会社もありますので、こちらも合わせて保険会社に確認するようにしましょう。

自転車でものにぶつかって自分の自転車や物が壊れた場合

自分の自転車や物が壊れた場合の補償はありません。

自転車保険には盗難保険がありますが、当サイト調べでは自転車保険の車両特約付きの保険を取り扱っている保険会社はありませんでした。

そのため自分の自転車や物が壊れた場合は自己負担で補償をする必要があります。

自転車で人にぶつかって他人にけがをさせた場合

自転車事故で人にぶつかった場合は、
個人賠償責任特約や自転車事故補償特約で補償することができます。

個人賠償責任特約とは自動車事故に関係なく日常生活で損害賠償が発生した時に補償を受けることができる特約です。

以前ニュースで芸能人の犬が近隣住民の足を噛んでかなりの金額の賠償金を支払ったなんてことがありましたが、そのような場合にも補償をしてくれる特約です。

保険会社によっては、「おりても特約」や「暮らしの損害賠償特約」という名前の保険会社もありますので内容を確認するようにしましょう。

また、SBI損保では「自転車事故補償特約」という自転車事故のときの損害を補償する特約を用意しています。

補償範囲は自転車事故に限定されますが、個人賠償責任特約よりも保険料がお得になることもあるので、自転車事故のみ補償したい方は要チェックです。

自転車で人にぶつかって相手の持ち物に損害を与えた場合

自転車事故で他人の物に損害を与えた場合もけがの場合と同じく、
個人賠償責任特約を使用することで補償がされます。

個人賠償責任特約は千円程度の保険料で、家族も含めて様々な損害賠償を補償してくれるのでかなり使い勝手のよい特約です。

何か不安がある人もそうでない人もとりあえず加入しておくと、あとあと安心になる保険ですね。