自動運転車が出てくると自動車保険の保障や保険料はどうなる?
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自動車が完全に自動で運転をする「自動運転車」の実用化がかなり近づいています。
アメリカでは2014年9月にGoogle、メルセデスベンツ、アウディの3社がカリフォルニアの公道での自動運転車のテストを開始しています。
公道を走行することで、信号の停止、発進など私道でのテストだけでは得られなかった実用化に必要なテストデータが集まることになり、近日中の実用化に向けた期待が一層高まっています。これらの自動車会社は2020年までに自動運転車を一般に販売をする計画を立てています。
日本国内の自動車メーカーもこれに追随して自動運転車を販売する可能性もあり、日本でも自動運転車が購入できる日もそう遠くないでしょう。
目的地を入力するだけで、あとは自動的に運転をしてくれて目的地まで連れていってくれる、そんな夢の生活があと数年でやってくるかもしれません。
自動運転車によって変わる自動車保険
自動運転車を利用することができるようになるのはとても便利で良いことですが、当サイトとして気になるのは自動車保険の扱いです。
自動運転車は運転手がハンドルを握ることなく自動的に運転されているので事故が起きた際の責任は運転者にあるのでしょうか、それとも開発した自動車会社にあるのでしょうか。
そもそも運転者という概念もなくなるのでしょうか。その場合運転免許証は必要なのでしょうか。運転免許証不要の場合、免許証を持っていない自動車所有者が大量に出ることになり、自動車保険の加入方法そのものの見直しも必要になります。
■自動運転者の法的課題
- 自動車事故の責任の所在
- 運転免許証の要不要
- 自動車保険加入の必要性
このように自動運転車は技術的な問題の先に、法制度や保険の問題など検討しないといけない問題が山ほどあります。
それほど既成概念を根本から覆す大きな発明ということですが、実用化に向けてはまだまだ紆余曲折がありそうです。
日本損害保険協会の会長も「自動運転車によって自動車保険のあり方が変わる可能性がある。自動車がどのように変化するのかしっかり見ながら対応する。」という発言をしており、法的に決まったことは何もないものの今後の変化を感じさせるコメントをしています。
具体的な取り組みとしては、東京海上日動火災が自動運転車用の保険を開発するための専門部署を立ち上げたという報道が2014年5月31日にありました。保険開発用の部署が立ち上がったというレベルなので実際の商品化にはまだまだかかると思われますが、実際に動きがあると今後の変化にわくわくしてきますね。
自動運転車用の保険は保険料が安くなる?
自動運転車は人的要因による事故が起きないので、事故率は減少すると思われます。
事故率から計算する保険料は当然安くなるはずですので、自動運転車用の保険はこれまでの自動車保険よりも割安な保険料となる可能性が高いですね。
一昔前まで自動運転車は映画の中だけの話でしたが、いよいよ現実の世界の公道で自動運転車が走行する日が近づいてきています。将来的にはすべての車が自動運転車となる日がくると、自動車事故の発生件数は大幅に減少する可能性が高いですね。
課題は山積みですが、明るい未来に向けた取り組みですので、希望に胸を膨らませつつ各業界の動向を見守っていきたいと思います。
車の種類と保険料の関係
自動運転車の自動車保険ができるのはまだ少し先の話ですが、現在も同じ補償でも車の種類によって保険料は異なります。
自動車保険は公平性の観点から、事故のリスクに応じて保険料を負担するようになっています。そのため事故リスクが高い人やお金がかかる人や車は自動車保険の保険料が高くなっています。
損保会社では車の型式ごとに保険料率クラスというものを設定しており、車種によって保険料を増減させています。
料率は対人、対物、車両保険など保険ごとに設定されており、保険料が決まります。保険料率クラスは公開されているものではありませんし、車種ごとの事故率によって毎年見直しされますので、自分の車種がいくらの保険料になるのかは見積もりを取るのが手っ取り早いです。
一般的にはベンツやフェラーリなどの高級車や大型の車ほど料率クラスは高くなっています。
そう考えると、自動運転で事故率が低くなると予想される自動運転車の保険料は、驚くほど安くなるかもしれませんね。
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