自動車保険の等級の基本と保険料への影響
自動車保険の保険料は、事故を起こす可能性の高さによって保険料が変わり、事故を起こしていない人の方が保険料が安くなります。
事故の起こしやすさは、無事故実績を表す「等級」を使って表され保険料を定めます。
等級は各保険会社で共有されているため保険会社を乗り換える際にも引き継がれますが、場合によっては引き継ぎができないケースもありますので、各ケースにおいて等級の引き継ぎが可能かという点も紹介しています。
等級制度の基礎
- 等級の保険料への影響
- 新規契約時の等級と年齢による違い
- 前契約がある(継続契約)場合の等級
- 等級が下がった場合、保険料はどれくらい高くなるか
- 解約時の等級引継ぎと中断証明書
- 新等級制度の改正のポイント
- 新等級制度の事故有係数の意味
- 保険期間中に保険会社を変更をする「中途切替」
- 6等級、7等級のアルファベット意味と前契約の有無
- 1年に保険を2回使った時の事故有係数の上がり方
- 損害保険会社間の情報交換制度
等級の引継ぎ
- 契約車両の変更(車両入替)における等級の引継ぎや決め方
- 車を買い増しする場合
- 妻名義の2台目の車の場合
- 記名被保険者の名義変更する場合
- 保険会社を変更する場合
- 自動車を譲ってもらう場合
- 個人と法人間で名義変更する場合
- 過去自動車保険に加入していた場合
- 自動車保険の満期を過ぎてしまった場合
- 共済から保険会社へ乗り換える場合
- 家族の等級の引き継ぎ
- 恋人名義の車の保険に自分名義で契約しようとする場合
- 自動車保険会社を変更した場合の事故有係数の引継ぎ
- バイク保険から自動車保険への等級の引き継ぎ
等級が下がる場合とノーカウントの場合
- 等級が下がる事故とノーカウント事故
- 事故を起こしても保険を使用しなければ等級は下がらないか
- 等級がアップしても保険料が安くならず逆に翌年以降上がる場合
- 事故有係数を抜け出し無事故係数にして保険料を安くする方法
- ファミリーバイク特約を使った場合
等級に関する疑問点
- 保険を使用して等級が下がった場合の保険料が上がるタイミング
- 事故を起こして等級が下がったから新規契約にして等級をリセット
- 保険会社を乗り換える際に等級を偽って申告するとばれるのか
- 等級が引き継がれない別居親族への名義変更
- 友人に車を貸した時に起こされた事故で任意保険の等級は下がるのか
- 2台以上自動車を所有している場合の等級の入れ替え
- 継続手続をしてから旧契約期間中に事故をした場合の等級と保険料
- 「走った分だけ」保険料システムで申告する走行距離
保険料を左右する要素で最も影響が大きいのが等級です。
等級は無事故実績を表したもので、保険会社は等級をもとに運転手の事故の起こしやすさを判断して、保険料の割引・割増をしています。
一般的に等級は6級から始まり、1年間無事故を続けることで次回更新時に1等級上がり7等級となります。以降、無事故であれば1年間無事故を続けるごとに8等級、9等級と等級が上がっていき、最大で20等級まで上がり、保険料も割安になっていきます。
一方、事故を起こしてしまい保険を使用すると、基本的に3等級ダウンします。事故や使用した保険の種類によって1等級ダウンする事故や保険を使用しても等級が変わらないノーカウント事故もあります。
6等級で自動車保険に加入した年に3等級ダウン事故を起こして保険を使用すると、3等級ダウンして3等級となります。
また、2013年に行われた等級制度の変更により、「事故有係数」というしくみが導入され、事故後3年程度は同じ等級でも不利な割引・割増率が適用されることになります。
事故を起こした場合の保険料への影響はかなり大きいので、無事故を続けることが何よりの保険料の節約になります。