飛び石で窓ガラスが破損した時の車両保険の補償

公開日:2015年10月11日 最終更新日: 2015年10月15日

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道路を走行中に前の車が跳ね上げた石が飛び石となって窓ガラス等が破損した場合、車両保険を使用することができるのか疑問に思う方もいると思います。

結論から言うと、飛び石で車両を修理する必要がある場合、車両保険で補償することができます。

飛び石による損害の車両保険の扱い

車両保険には補償の範囲によって「一般車両保険」「エコノミー型」「エコノミー+限定A型」とありますが、飛び石による損害はエコノミー型を含むすべての種類の車両保険で補償の対象となります。

エコノミー型は車同士の事故のみを補償する内容の車両保険ですが、飛び石による損害については補償の対象となります。


飛び石による損害で車両保険を使った場合は1等級ダウン事故

車両保険を使用すると、通常3等級ダウン(かつ3年間事故有等級)となり、翌年以降の保険料は跳ね上がります。そのため車両保険を使用することができる事故であっても自己負担する人がいます。

飛び石による損害で車両保険を使用した場合は1等級ダウンとなり、事故有等級期間も1年間となります。

その他に1等級ダウン事故となるのは以下のケースです。

■1等級ダウン事故となるケース

  • 台風、洪水、竜巻、高潮
  • 火災
  • いたらずら、落書き
  • 窓ガラスの破損
  • 飛来中または落下中の他物との衝突
  • 騒じょうまたは労働争議に伴う破壊
  • 偶然の事故


前方の車に賠償責任はない

車両保険で飛び石の損害を補償することができるのはわかったけど、そもそも前方の車が飛び石させたことが原因で損害を受けているのだから相手方の車の保険から修理費を出せばよいと考える方も多いですが、飛び石をさせた車に賠償責任はありません。

公道を走っている以上、石を跳ね上げてしまうのは仕方のないことで、過失はないとされます。

故意でも過失もなければ損害賠償を請求することはできませんので、跳ね上げた石で車が損害を受けた場合は修理費用は自分の保険から支払うか自己負担をしなければなりません。

ある意味飛び石というのは天災と同じような扱いとなっているのですね。

もちろん相手が故意に危険運転などをした結果、飛び石で車が損害を受けた場合は損害賠償請求をすることができますので、故意や相手に過失がある場合には相手の保険などから支払ってもらうようにしましょう。

  • 飛び石による窓ガラス等の損害は車両保険を使用することができる
  • 飛び石による損害で車両保険を使用した場合、1等級ダウンとなる
  • 飛び石による損害賠償は相手の車が故意でないとできない


飛び石の定義と補償対象となる事故

飛び石によりフロントガラスやボンネットに傷がつくなどの自動車の損害は、自動車保険では飛来中の落下物の衝突として、自損事故の物損扱いとなり車両保険の対象となります。

飛び石といってもトラックから荷物が落下して自動車が損害を受ければ飛び石扱いの補償を受けることができます。

補償対象となる事故は保険会社によって異なりますが、「飛来中の落下物との衝突」であれば基本的には車両保険の補償対象となります。

中には、ガラスはフロントガラスの損害のみ補償対象で、サイドガラスやリアガラスは対象外としている保険会社があったり、前の車が積んでいたタイヤと衝突して損害があった場合でも、事故時点では転がっていたので「落下中」ではないとして支払いを拒否してきた保険会社もあるようです。

このように保険会社が支払いをしてくれるかは、実際に事故が起きてみないとわからない場合もあります。

払い渋りをする保険会社を見分けるには過去に事故を起こした人の話を聞くのが一番です。

ネットでの口コミはまゆつばのものもありますが、知り合いでそのような目にあったという方がいたら、気の毒ですが同じ保険会社は避けるようにした方が賢明でしょう。


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