損保ジャパン日本興亜ひまわり生命という長い社名による影響

公開日:2015年10月29日

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CMやパンフレットなどを見ていて、損保会社の社名は「長い」と感じている人は多いと思います。

銀行などでもありますが、損保各社も合併が多く、その際にそれぞれの会社の名前を残している結果、今のような長い社名になっています。

各社のプライドや思い入れがあるのでしょうが、利用者には全く関係のない損保会社の問題といえます。これまで損保会社の名前が長いことは良くも悪くも私たち加入者には関係のない話でしたが、ついに社名があまりに長すぎることによって問題が起きてしまいました。


損保ジャパン日本興亜ひまわり生命という長すぎる社名

問題になったのは「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」です。

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損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、元々NKSJひまわり生命保険という社名でしたが、親会社のNKSJホールディングスが2014年9月1日に行われた損保ジャパンと日本興亜損保の合併を機に社名変更を行い、「損保ジャパン日本興亜ホールディングス」となりました。

親会社の社名変更に伴い、NKSJひまわり生命保険は「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」へと社名変更を行い、とても長い社名の生命保険会社となってしまいました。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は生命保険会社ですが、グループの中核子会社である損保会社が合併を行ったことにより持ち株会社の社名が変更になり、その影響で社名が変更になりました。

玉突き事故のような社名変更ですが、その結果これまで以上に長い「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」という保険会社が誕生することになりました。


長すぎる社名の影響は年末調整で出ることになる

長すぎる社名は意外なところで波紋を呼ぶことになります。

2014年の年末にネット上で、長すぎる社名により年末調整の生命保険料控除の保険会社を記載する欄にどうやっても記載できないということが話題になりました。

会社員の人は年末に生命保険料控除などを受けるために年末調整の書類を総務部門などに提出することになりますが、年末調整用の書類の生命保険料控除の欄に保険会社の名称を記入する必要があります。

記載欄は非常に小さなスペースですので、「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」という長すぎる社名はどうやっても欄内に記載することができず、どうすれば良いかという質問がネット上や損保ジャパン日本興亜ひまわり生命への問い合わせとして多くありました。

「書けるわけないだろう!」ということでネット上ではネタ的に話題になりました。

問い合わせやネット上の騒動を受けて、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のホームページ上では、よくある質問として長すぎる社名を年末調整時には便宜上「SJNKひまわり生命」と略して記載してほしい旨が回答として載せられています。

以前の社名がNKSJひまわり生命保険で、略称がSJNKひまわり生命ではまた別の問題が起きそうですが、年末調整の際に記載する社名は「SJNKひまわり生命」を略称として記載することになります。

今回の件は多くの人にとっても予想外の出来事だと思いますが、このような無用な混乱を巻き起こす可能性があることがわかりました。

そのため今後はただ社名をくっつけただけの長い社名はやめてもらい、「みずほ」や「りそな」などまったく新しい社名をつけるような流れになっていくことを望みますが・・・現実的にはまた長い社名ができてしまうのでしょうね。。


損保ジャパン日本興亜損保の合併の歴史

上述した通り損保ジャパン日本興亜損保は2014年に行われた損保ジャパンと日本興亜損保が合併して誕生した会社です。

合併をした両社の社名を見てもわかる通り、それぞれの会社もこれまで合併を繰り返して再編をしてきた歴史があります。

日本興亜損保は2001年に日本火災海上保険と興亜火災海上保険が合併したことで発足した損害保険会社です。これに2002年に太陽火災海上保険とも合併をして最後の日本興亜損保を形作っています。

一方で損保ジャパンは2002年位安田火災海上保険と日産火災海上保険が合併して発足した会社で、同年に大成火災海上保険を合併して損保ジャパンとしての最後の形となっています。

安田火災海上保険が芙蓉グループ、日産火災海上保険が第一勧銀グループであったことから、それぞれの中心銀行が合併して誕生したみずほフィナンシャルグループと密接な関係にあるといわれています。

損保ジャパン日本興亜損保は東京海上HD、MS&ADと合わせて3大メガ損保と呼ばれており、2014年の損保ジャパン日本興亜損保の誕生で大手の合併、業界再編は一巡しましたが、現在の大手損保会社は多くの損保会社から構成されており、厳しい業界ですので今後も何かしらの再編があるということは理解しておくと良いでしょう。


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