自動車共済と保険の違いと等級引継ぎ

公開日:2015年10月2日

自動車共済は自動車保険と同じく「自動車事故で発生した損害」を補償する商品です。

保険会社が提供しているのが自動車保険で、共済組合が提供しているものが「自動車共済」と呼ばれます。

自動車共済と自動車保険は共通点もありますが、色々と相違点もありますので
それぞれ見ていきたいと思います。


自動車共済と自動車保険の補償の範囲の違い

自動車共済と自動車保険の補償の範囲には違いはありません。

正確には保険商品によって異なり、さまざまなタイプの補償が受けられるようになっていますので、共済だから自動車保険だから補償内容に制限があるということはありません。


自動車共済と自動車保険の保険料の違い

最も重要なのは保険料(掛け金)で、一般的には同じ補償内容であれば自動車共済の方が保険料(掛け金)は割安になります。

これは提供元の違いからくるもので、共済の基本的な考え方は相互扶助ですので、提供元の共済内の利益などはなく営業的な費用も少なくてすみ、結果として保険料(掛け金)が安くなります。

保険会社はどうしても利益を追求する必要がありますし、そのために広告宣伝費などを多くかけており、それらが保険料に上乗せされています。

営利企業である以上の宿命のようなものですが、共済はそのようなことがないため、同じ補償内容で比較すると自動車共済の方が保険料(掛け金)が安くなり乗り換えた場合には節約になります。


自動車共済と自動車保険の加入対象者の違い

加入対象者にも違いがあります。

保険会社は不特定多数の多くの方を対象にしていますが、自動車共済は共済組合に加入している人たちを対象にしています。

自動車共済に加入するためにはまず共済組合に加入する必要があるということで、組合員になるには1,000円程度の出資金を支払う必要があります。

一応出資金は共済を脱退するときには全額返金されますので、預り金のような位置づけになっているようです。


自動車共済と自動車保険のその他の違い

根拠法の違い
自動車共済と自動車保険では根拠法も異なります。

自動車共済は共済組合ごとに根拠法が異なり、全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)は「消費生活協同組合法」、JA共済(全国共済農業協同組合連合会)は「農林共同組合法」が根拠法となっています。

一方で自動車保険の根拠法は保険業法になっており、「保険業法」をもとに認可を受けた会社が保険会社で保険を販売しています。

そのため、自動車事故の損害を補償するという基本的概念は同じでも法的には別物になります。

セーフティネットの違い
また提供元の組織が破たんした際のセーフティネットにも違いがあります。

自動車共済の場合は安全な運用で経営破たんをしないように運営がされていますが、仮に窓口の共済が破たんした場合は他の共済や共済連が契約を引き受けるなどして破たんの影響が自動車共済の契約者に影響がないようになっています。

一方、保険会社は「損害保険契約者保護機構」に全保険会社が資金を拠出していて、破たんした保険会社が出た場合は損害保険契約者保護機構が契約者を補償する形になっていますので安心です。

小さな保険会社であっても損害保険契約者保護機構に加入しているので、同じセーフティネットが用意されており基本的に被保険者が保護されないことはないです。

一方共済は共済によってセーフティネットの規模が異なるため、大きな共済組合が破たんすることは考えづらいですが、中小の共済組合を利用する際には注意が必要です。

そのような仕組みの違いがあることは理解しておきましょう。


自動車共済と自動車保険の間の乗り換え

自動車保険から自動車共済への乗り換えや逆の場合には一部の会社や共済では移行手続きができない場合があります。

そのため移行手続きができない保険会社や共済からの移行、移行手続きができない保険会社や共済への移行は、乗り換えの際に新規契約となってしまってこれまでの等級が使えなくなってしまいます。

そのため加入時に保険会社と共済の間で等級の引継ぎができるかを確認して等級が最初からにならないように注意しましょう。

  • 自動車保険も自動車共済も「自動車事故を補償する」という意味では同じ
  • 保険料は自動車共済の方が割安な場合が多い
  • 自動車共済に加入するには提供元の共済組合に加入する必要がある
  • 自動車保険と自動車共済は根拠法、セーフティネットも異なる
  • 自動車保険、自動車共済間の等級の引継ぎは対応していない場合もあるので要注意


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